第76回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第55回広大ACEセミナー)を開催しました

■第76回広島大学バイオマスイブニングセミナー(55回広大ACEセミナー)が開催されました

日時 2019年7月18日(木)16:20~17:50
会場 広島大学東広島キャンパス工学部110講義室

プログラム

解説 広島大学大学院工学研究科 教授 松村 幸彦

講演  広島大学大学院統合生命科学研究科 准教授 岡村 好子

Nitratireductor sp. OM-1を用いた廃液からの油脂生産
デンマーク工科大学との研究成果」

Nitratireductor sp. OM-1は、有機酸を短鎖エステルに変換することができる細菌です。廃液中の雑多な有機酸を好んで資化するため、廃液からの油脂生産を検討しましたが、廃液中のアンモニウムイオンに短鎖エステル合成を阻害される性質も見いだされました。デンマーク工科大学のAngekidaki教授とZhan博士は廃液中のアンモニウムを電気化学リアクターで除去するノウハウがあり、2週間の日程で共同研究の打ち合わせをしてきました。その成果について報告します。

 

 

講演 広島大学大学院統合生命科学研究科 教授 青井 議輝

「培養できない微生物とは何か、どうしたら培養できるのか?」

環境中のほとんどの微生物は培養困難であることが知られており、未解明・未利用のまま広大なフロンティアが残されています。そこでそれらを培養可能にする手法開発や増殖制御メカニズムの解明は「環境微生物から得られる情報の質、量」、さらに「バイオリソースとしての可能性」などを飛躍的に向上させるブレークスルーになると考えられます。本講演では、新規分離培養手法の開発および、培養できない理由の解明について発表します。

 

司会 広島大学大学院工学研究科 教授 松村 幸彦