第80回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第 60回広大ACEセミナー)を共催しました

第80回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第 60回広大ACEセミナー)を共催しました。

(English announcement can be found in the latter half of this notice.)

日時 2019年12月16日(月)16:20~17:50

会場 広島大学東広島キャンパス工学部110講義室

プログラム

解説 広島大学大学院工学研究科  教授 松村 幸彦

 

講演 広島大学大学院工学研究科  M1   小川 寛太

「磁気触媒を用いた高温高圧水中での5-ヒドロキシメチルフルフラールの生産」

バイオマスからの物質生産は重要であり、5-HMFは重要なプラットフォームとなる化学物質の一つです。その物質は高温高圧水の中で糖から簡単に生産されます。しかし、触媒の回収は挑戦でした。その触媒回収を改良するために、磁性をもつ触媒が興味をそそります。しかし、その影響に関して研究を行った者はいませんでした。そこで、この研究では、微細磁気炭素触媒を用いて、高温高圧水中で5-HMFを生産することに成功しました。

 

講演 広島大学大学院工学研究科  M1  吉岡 大視

「微細藻類バイオディーゼル生産における二酸化炭素、エネルギーサイクル」

微細藻類はバイオディーゼルになるバイオマスの一つとして注目されています。しかしながら現実として実現可能であるのか議論されていません。そこでこの研究では微細藻類からバイオディーゼル燃料を生産する際の触媒法、in-situ法、超臨界法を計算によってエネルギー効率と二酸化炭素の排出量を求め比較しました。

 

講演 広島大学大学院工学研究科  M2   藤原 芳樹

「水熱処理されたアデノシン3リン酸からのリン酸カルシウムの沈殿回収」

アデノシン3リン酸(ATP)は350℃, 25MPa,滞留時間20sの条件下、SS316のステンレス管(i.d. 2.17 mm, o.d. 3.18 mm, and length 0.27 m)の中で処理された。反応器内に硝酸カルシウムを加え、ATPから分解し得られたリン酸イオンと反応させリン酸カルシウムを沈殿させた。生成された沈殿物の回収は、反応器出口付近に設置した2μmのステンレスフィルターを用いて試みたがほとんどの沈殿物を回収することができなかった。そのため、本実験では生成した沈殿物の生成箇所について調査した。

 

講演 広島大学大学院工学研究科    M1 廣瀬 佑太

「微細藻類の2段階水熱処理の可能性について」

地球温暖化や化石燃料の枯渇などの問題から、バイオマス燃料を有効利用することの重要性が高まっています。これまで微細藻類を水熟炭化処理し、水熟単を得る研究は行われてきましたが、得られるものがこれだけでは不十分でした。そこで、本研究では微細藻類を水熱抽出と水熟炭化の二段階処理することで より多くの物質を得ることを目指しております。本研究では温度を変えることにより、得られる物質ノにどのように影響するかの確認を行いました。

 

司会 広島大学大学院工学研究科  教授 松村 幸彦