第87回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第71回広大ACEセミナー)を共催しました

■第87回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第71回広大ACEセミナー)を共催しました。

 

 

日時 2020年9月28日(月)16:20~17:50

会場 広島大学工学部 中会議室(A1棟1階141号室)

 

プログラム

解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科  教授 松村 幸彦

 

講演  広島大学大学院統合生命科学研究科 教授 中島田 豊

 「合成ガス発酵によるカーボンリサイクル型化学品製造技術」

我が国の化学品の大半は石油由来の原料から製造されている.化学品原料は石油消費量の約23%を使用していることから,大量のCO2を排出している状況にある。このため、経済産業省はCO2排出量削減を目的として、2019年6月にカーボンリサイクル技術ロードマップを示した。この中で、CO2排出量削減に貢献する新しい化学品製造技術の開発が求められている.特に,プラスチック原料の中核となるC3, C4化学品の新規製造法の開発が求められている。バ イオマスや廃プラスチックをポリマーの原料とする手法として,合成ガスを中間物とした製造技術は合成ガスプラットフォームと呼ばれる。これまでに我々は合 成ガス発酵に注目した研究開発を進めてきた。合成ガス発酵とは、高価な触媒や有毒な触媒を使用せず、合成ガスを原料としてC2-C4化合物を生産できる微生物を用いたバルク化学品生産技術である。本講演では,我々が開発してきた合成ガス発酵技術の一部とともに,本技術によるカーボンリサイクルの可能性について紹介したい.

 

司会 広島大学大学院先進理工系科学研究科  教授 松村 幸彦