【2022年6月8日開催】第100回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第101回広大ACEセミナー) のご案内

広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で広島大学バイオマスイブニングセミナーを開催しています。バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、この地域におけるバイオマスの活動に資することを目的とするものです。第100回を以下の日程で開催しますので、ご参集下さい。

日時 2022年6月8日(水)16:20~17:50
会場 広島大学東広島キャンパス工学部102号室
※会場が普段と違います。ご注意ください。
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プログラム
解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科  教授 松村 幸彦

講演 IDEC国際連携機構 准教授 TRAN DANG XUAN
「ベトナムにおけるバイオマス発電のポテンシャル」

ベトナムは熱帯地域に位置する農業国であり、二酸化炭素排出量を効果的に削減するためには、バイオマス発電が大きなポテンシャルです。しかしながら、ベトナム政府の発電計画によると、バイオマス発電の占める割合は2030年にはわずか1%、2045年においても2%です。本研究は、2045年以降、ベトナムの主なバイオマス原料であるソルガム・稲わら・もみ殻・木質チップ・ペレットが、ベトナム国内発電では330万トン、日本に輸出する原料としては350万トンにまでのぼることを明らかにしています。現在ベトナムにおいて、19か所の循環流動層(CFB)ボイラと45か所の微粉炭(PC)ボイラを使用した石炭による火力発電所が存在しています。今後は、これら現在稼働中のCFB及びPCボイラと、新設されたバイオマス燃焼炉によってバイオマスと石炭を混焼することで、ベトナムでは2045年までには10,000 MWのバイオマス発電が可能であり、約20%の二酸化炭素の排出量削減が実現可能です。上記の目標を達成するためにも、ベトナム政府はバイオマス原料の生産を強化する政策を明確にするとともに、バイオマス発電のFIT価格を調整する必要があります。


講演 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
機能化学研究部門 有機材料診断グループ 主任研究員 花岡 寿明
「シミュレーションおよび実験によるリグニンからの1,3-ブタジエン合成プロセス開発」

シミュレーションおよび実験を通して、リグニンから1,3-ブタジエンを合成するプロセスを開発しています。
シミュレーションを通して、1)有望なプロセス、2)技術的課題、3)技術的課題の目標値、を明らかにしました。
実験を通して、技術的課題であるジメチルエーテルからのn-ブテン収率向上に対して、ゼオライト触媒の高性能化を図りました。

司会 広島大学大学院先進理工系科学研究科  教授 松村 幸彦

 

【参加希望の方へ】
メールに、以下5項目(1-4は必須)を転記の上、件名に「イブニングセミナー参加希望」と記載の上、bprc@hiroshima-u.ac.jpまで、ご送付ください。

1.参加希望セミナー:6月8日開催、第100回バイオマスイブニングセミナー
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4.参加形態:□オンライン □対面
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